じおすまいやー

だいたい遊戯王アニメの感想

地球の代行者 フェイザー/遊☆戯☆王ゴーラッシュ!! 第53話「遊飛やさぐれ列伝」 感想

美しい地球に宇宙人は必要ない!?

総帥が圧倒的な力を振るう裏で、少年は無力に打ちひしがれていた!!

 

 

 

ありったけのVHSをかき集め、ベルギャーの技術で現場を再現。

フェイザーとアイツのラッシュデュエル、その全貌が明らかに。

 

アイツは新エース「魔装獣ギアパルド」を召喚。

永続効果での攻撃力アップに加えて、戦闘破壊耐性まで得られるグッドなカード。

条件は自分の魔法罠ゾーンにカードがあるだけでいいという緩さで、罠や装備魔法が強力なアイツのデッキに噛み合う。

さらにラッシュでやっていいのか!? という感じの墓地フュージョン魔法まで使用し、

選択効果持ちの「魔導騎士-セブンス・チャリオット」まで披露。しっかり強さを見せる。

 

フェイザーのデッキは闇属性・海竜族の「アビス」デッキ。

自分の墓地にモンスターが存在しない場合に追加効果を得られるものが多いのが特徴で、

普通にモンスターを展開していくと自然に墓地が溜まってしまうところを、墓地コストでうまく調整する必要がある。

プレイングの難しさと追加効果の強力さで、ボスらしさはバッチリ。

 

一方その頃、遊飛は不良仲間(?)の麺ジャブ郎達とやさぐれ道中。

やさぐれていても非行はできない遊飛と、非行がポジティブな結果を生み出してしまうダマムーのせいで平和も平和。

 

遊飛がやさぐれてしまったのは、自身の無力感から。

それはUTSを奪われてしまったことや、フェイザーのデュエルを目撃したこともあるけれど、

一番はユウディアスの最終決戦に協力できず、ただ帰るしかなかったこと。

主人公に置いていかれて2年経つと、仲間の純粋少年はグレるんですね~。おい聞いてるかアイツ

 

フェイザーは「深淵海竜アビス・クラーケン」をマキシマム召喚。

マキシマム自体が出しにくく、さらに追加の条件が様々あるものの、

すべての条件を満たした場合に発揮されるのは、

表示形式変更、貫通、弱体付与、魔法罠除去、効果破壊耐性、罠封じというてんこ盛り具合。

案の定アイツのダークリベレイションを封じ、貫通で勝負を決めた。

 

ゴーラッシュ初のマキシマム。

ゴーハ堂とムツバの工場がどちらもMIKの手に落ちているため製造できた……としても、

ユウナによれば、ゴーハ堂でマキシマムが開発されていたわけではないらしい。

つまりアイツの手によって未来から持ち込まれたわけではないけど、

かといってフェイザーが偶然、未来の召喚方法と全く同じものを編み出したなんてことも考えにくいわけで。

この後飛んでくるアレのことも考えると、またあの少年導きたいおじさんの仕業なのか……!?

 

とうとう空中を飛んでくるようになったオーティスの遺跡により、カードに封印されてしまったアイツ。

またユウナが好きな人と引き離されてる……

その場に偶然居合わせていた遊飛に対し、密かに託されていたアイツの思い。

これからどうするやさぐれ遊飛!

 

 

というわけでマキシマム登場! アイツ散る! な回でした。

前作主人公であるところのアイツから、今作キャラへの継承。

1年目でユウディアスが大願を果たしたこともあって、

2年目では王道家を軸に、未来のゴーハ市へ繋がる六葉町を描いてくれるのかな。

無力感からの再起、楽しみです。

 

フェイザー戦を見ていた遊飛が2年前の恰好なので、

アイツは当時から現在まで2年間、封印されっぱなしということに。

前作含む時間経過がどうなってたかは正直把握しきれてないんだけど、

この封印期間を利用して、アイツが未来に帰った時の年齢を調整する感じなのかな。

ついでに前作主人公という大きすぎる存在をしばらく封印できる!!

 

今作ボスに敗北する前作主人公!

ではあるものの、王道遊我は前作から結構負けるタイプの主人公なのでそれほど違和感はない。

遊びの王だからこそ、勝ったり負けたりするという遊びとして健全な状態を体現してるのは、王道遊我の好きなところのひとつ。

後もバッチリ託してあるし、いい退場だと思う。

 

竜宮フェイザーのデュエル回ということで、彼についても気になるポイントが。

地球を神聖視し、異星人を許さない。

そんな思想を持つ彼の瞳に、他の宇宙人と同様の模様が浮かんでいるのはどういうことか。

突然のベルギャー真実をぶち込んできた作品なので、こっちもどうなるか分かったもんじゃないぜ!!

 

新OPは明るい曲調と鼓舞してくれる歌詞に、多彩な表現が楽しい映像。

ベルギャー星人の運命を感じさせた前OPと比べると、こちらはゴーラッシュ全体の雰囲気により近いイメージ。

遊飛に対する応援歌のようにも聞こえるかも。

サビのマナブとサラマンダーが超かっこいいぜ!

 

前回書き忘れた新EDはシンプルな縦スクロール映像+しっとり曲調という、SEVENS以降のEDとしてはかなり異色な作り。

2年目のシリアス強めな展開に合わせているとしたら、これからも明るく終わる展開はあまりない……のか!?

 

 

次回は第54話「ユウナの決意」!

ユウナ本人のデッキか!? ゴーラッシュ!!