デュエルはどっちにしようかの連続!
自分の手で選択してこそ、勝利を掴めるのだ!!
デュッディ・デュッカス艦隊の司令官、デュッディ・ニーショウ。
名前からわかる通りの優柔不断で、事あるごとに長考し、
どうしても決められない場合は、伝説の全自動コイントス装置に頼るほどの迷いっぷり。
しかし長考するだけあって、答えを出すことができればその判断は的確。
デュッディの戦士が悩むとき、謎の空間が広がり、時の流れを遮断……そのまま何年でも悩むことができる。
突然の王道遊歩28歳に殴られたこっちの身にもなってほしい
っていうか正確な判断力を得るための時間を、自前の能力で確保できるの強すぎないか???
使用カードの名前まで優柔不断なニーショウ。
寿限無が採用されてるのが面白い。あれもひとつに決められなかった話か……
属性と種族はバラバラなものの、「攻守が同じ数値」という共通点でどっちつかずを表現。変な印象をつけるのはヤメルーラ
ニーショウの切り札、「アルカナイカフォース・ドッチツカーズ」
遊戯王GXのアルカナフォース(特にザ・ワールド)が元ネタで、同じくコイントス効果持ち。
表なら攻撃力1000アップに加えて、相手モンスターの全滅という莫大なリターンが得られる。
しかし裏ならダメージを受けた上で自分モンスターが全滅という致命的なリスクを負う、とんでもないカード。
どっちかというと時の魔術師じゃねーか! って感じの効果だけど、ターンスキップなんて迂闊に実装できないからね……
ユウディアスの言葉で決断する勇気を得たニーショウは、全自動コイントス装置を破壊。
自らの手でコイントスをして表を出すことに成功し、勝利を決めた。
理解も得られてめでたしめでたし……と思ったら高速接近する物体と衝突事故! バリアンの白き盾か!?
その正体は当然、寄り道しにきたアースダマー……ランランの身体で衝突してるけど大丈夫!?!?!?
という、迷いと決断の回でした。
特に注目したいポイントはニーショウのプレイング。
攻撃をやめたことで罠を不発に終わらせたり、攻撃力よりダメージを優先したことがフィニッシュに繋がったり、
ニーショウが悩み、自分で決断した部分が、しっかり勝利に結びついてるのがとてもいい。
「悩むのはよくない!」で済ませず、考え込む利点と難点をそれぞれ描いていたのは、かなり好みのバランス。
ドッチツカーズの効果を使用するか悩むシーンで、手札の「死者への手向け」が見えてるのも芸が細かくて、
ギャンブルをせず堅実に処理してターンを渡すプレイングも選べる、悩みに説得力のある状況がナイスでした。
我らが主人公ユウディアス、今回は敗北。
とはいえ、ラッシュデュエルの可能性を示して和解に繋げるという、
勝利よりも大きな収穫のあるデュエルだったと思う。勝ったり負けたりしよう!
次回は第46話「地球からの侵略者」!
怪しいやつを吊るし上げろ! ゴーラッシュ!!