ラッシュデュエル上級者の遊歩といえど、相手はこちらの手の内を知り尽くした情報屋!
メッタメッタなこのデュエル、勝利のカギは……未知のドキドキ!?
フィッシャー須海のデッキは、浮遊する古生物「スカイフォッシル」。
アノマロカリスから進化したのがスカイフィッシュという説を採用してのチョイスで、
風属性のアンデット族という意外ながら絶妙な種族設定。
戦術としては完全な光属性メタ。
元のデッキに光メタ要素を入れたわけではなく、元から光メタのデッキに見える。
他の属性に対応したスカイフォッシルも存在しているんだろうか……
っていうかズウィージョウも光メタだしどうなってるんだゴーラッシュ。
やっぱり宇宙には破滅の光が溢れてるから宇宙人にとっては対策必須なんだよ
今回の遊歩のデッキには、ダーク・リベレイションやらロイヤルデモンズの魔法やら、
ドラゴン族と関係ないカードが投入されている。
これは情報屋に手の内を知られていることを予測した遊歩が、
デュエル前にこっそり1パック開封し、そのままデッキに投入したもの。
しかも暗い場所での手探りであるため、遊歩自身も内容を知らない。
役に立つカードとは限らず、そもそも引けるかもわからない、確実性のない手段だが、
何が起こるかわからないからこそラッシュデュエルは面白いと、遊歩は目を輝かせる。
見事に引き当てた解決札、新エースの真紅動の撃速竜(レッドブート・ブーストドラゴン)。
白龍に続いて黒竜も。やはりこちらもナイスネーミング&ナイスデザイン。真紅動ときたか……
効果は墓地のドラゴン族を7体までデッキに戻し、×100の効果ダメージと攻撃力アップ。
「墓地のドラゴン枚数による攻撃力上昇」「攻撃力に関連する効果ダメージ」と考えると、なかなかレッドアイズらしい効果と言えるかも。
闇属性であるため須海の光メタを受けず、墓地の光属性をデッキに戻すことで最後のトラップも発動させず、勝利した。
今回は活躍したけど、性能に関しては……
・素の攻撃力が2500に届いていない。
・最大出力で使うには下準備が必要なわりに、効力が小さい。
・攻撃力アップと効果ダメージが両方できるといえば聞こえはいいが、実際は除去や連続攻撃を狙ったほうが総ダメージが伸びやすい。
……と、なかなか厳しい。
といってもこれは「もっと使いやすいorリターンの大きいカードがある」という意味であって、
攻撃力アップによる殴り返しが可能なだけでも十分といえば十分だけど、
どうせなら今回のように墓地のカードをデッキに戻せる点を活かしたいかも。
遊歩デッキのエースとしては、相手の場に高攻撃力しかいない場合に何もできない碧牙との使い分けで活躍できそう。
ユウナの場所は情報屋も知らない! ズコーッ!!
……情報屋すら知らないというのが最大の情報。
スカイフィッシュですら入り込めない唯一の場所、地下居住区中枢「パーロン城」以外に考えられないのだ。
そこに入るためには、デュエルパワーを集めて最高ランクの「マッチョ」になるしかない。
手っ取り早くランクを上げるなら地下闘技場「ゴロッセオ」だ!! つづく!!
というわけで、遊歩が新たな一面を見せる回でした。
計算高いリアリストかと思いきや、とんだロマンチスト。
逆転のデュエルを愛するその姿勢は前作主人公、王道遊我の血を強く感じさせる。
気になるのは、ここまで「遊我と似ているところがあります!」と強調されているのが遊歩だけという点。
遊飛と遊我の共通点といったら発明少年である点とスタッフに好き放題可愛がられているところくらいで、
観察力と推理力、用意周到さ、そしてワクワク感という遊歩の揃いっぷりと比べると弱い。
これが「実は遊飛くん王道の血は流れてないんスよ~」みたいな意味だったら怖すぎるけど……
次が遊飛デュエル回なので、今回の遊歩みたいに新しい一面が見られるといいな。
次回はノストラ……じゃなく第18話「ノムラトダマスの大予言」!
遊飛のいいとこ見てみたい! ゴーラッシュ!!