遊戯王SEVENS 第1話「いくぞ!ラッシュデュエル!」 感想
空白期間を経て久々のアニメ遊戯王! ブログの更新も久々!
時間帯が変わったのもあって1話放送を完全に見逃したけどあってよかったネット配信。
オープニングは楽しげな曲調で学園生活! ホビアニ感が強い作り。好き。
前例からすると3つ目あたりでめちゃめちゃ暗いOPになるやつじゃない?
セブンスということで歌詞に「ナナ」が並ぶ。これにはZEXAL頃から遊戯王を見守ってきたナナナも満足だろう。
SEVENSの舞台では「ゴーハ・コーポレーション」なる企業がデュエルを完全に管理。
デュエルは勿論、カードトレード等も管理下で行わなければならない。
トレードのトラブル防止にはいいかもしれないが、相当な監視社会である。
主人公達が通う学校も「ゴーハ第7小学校」というゴーハっぷり。
違反行為を行うとペナルティが付き、6回の違反でアカウント停止となる。
六角形がシンボルで、何かと6の数字を使っているが、6を並べているせいで悪役感が強まるぞ! 獣の数字! テリブルオーメン!
主人公の王道遊我。
「ボクのロード」を口癖とする発明少年でデュエルも勿論大好き。
世界中のデュエリストに自由なデュエルを楽しんでもらうために、
ペナルティを覚悟で自作の新ルールをインストールしようとしたり、フロンティアスピリットがすごい。
「窮屈なデュエル」というのは単に現行ルールへの不満というだけでなく、
大人たちに管理されたデュエルの現状も含む。ゴーハ社はやっぱり敵になるんだろうか。
生徒会長の蒼月学人。
いかにもなカタブツ生徒会長のように見えて、遊我への注意はあくまでペナルティへの心配や約束事の放棄に対してだったり、
遊我の発明には興味を持ってくれたり、いいヤツ感がすごい。
ルークこと上城龍久。
自称「ゴーハ7小ナンバーワンデュエリスト」のカッコつけ少年。闇とか好きなタイプの。
周囲の機械を壊す特異体質持ちで、おそらく任意で使用可能(1日2回まで)。便利だな! 能力の理由がラスボス関連だったりしないだろうな!
龍久が遊我を伝説の場所へ導いたことで、SEVENSの物語は始まる。
小学生バンドの人気ギタリスト霧島ロミン。
デュエルには興味がないと言いつつ、遊我に聞き耳立てたり盗撮したり付け回したりする(語弊)。
デュエル観戦中は初心者っぽい発言をしつつ、デュエルプログラムの専門的な知識を持っていたりもする。謎。
でも 「モンスター3つ出すのがそんなにすごいの?」 「でもまだ(ライフ)1000あるし……」 はむしろ捉え方によっては上級者っぽくも聞こえるぞ!!
ゴーハ社のエンジニアが密かに仕組んだ、システムの「秘密のドア」……それを見つけたものは「デュエルの王」になれるという伝説。
なんのことやらという感じだが、ルークはその場所を見つけ、現れたデュエルプログラムに挑んだ。
しかし、いくら勝利してもデュエルの王にはなれず、むしろペナルティが付く。
そこで伝説の一文にある「未知なる道を切り開き」を遊我のロード……つまり「新たなルールを用いる」と解釈し、遊我を連れてきた。だいぶ飛躍した発想である。
自作ルールのインストールに5回失敗し崖っぷちの遊我と、挑み続けた結果、既に6回のペナルティでアカウント停止となったルークの、最後の賭けが始まった。
通常のインストールが間に合わないので、ロミンがリアルタイム・デュエル・プログラミングを提案。
実際にデュエルをすることでプログラミングを行う方法で、開発者がやってる入力方式……らしい。
デュエルプログラムってそうやって作るのか……ARC-Vでペンデュラム召喚を実装した時もそんな感じだったんだろうか。
本来デュエルができるような時間はないが、遊我の考えた「ラッシュデュエル」なら可能。
デュエルディスクが「7」の形に変形し、ゴーハの「6」を打ち破らんとする。なるほどなー。
というわけでラッシュデュエル。場はモンスター3、魔法罠3、手札4枚、ライフポイントは4000点。先攻ドローあり。
まず通常召喚の回数制限がない。手札と場の限り、出すことができる。
これで遊我はいきなりモンスターを3体並べターンを終えるが、相手はこのルールをリリースの確保に利用し、青眼の白龍をアドバンス召喚。1話3000。
「ありえません! そんなに簡単にブルーアイズ……」
「いや青眼は超お手軽に出てくるだろ」とか思っても内緒にしておこう。
モンスター全除去からのダイレクトアタックで早くもピンチ、しかも手札はゼロ……
ここでラッシュデュエルの更なるルール、ターン開始時のドローは手札が5枚になるまで引く。
常に手札5枚からターンを始められる設計と、召喚し放題のおかげで、
最初から一気に盛り上がれて、常に逆転の可能性があるのが遊我の考えたラッシュデュエル。
ドロー枚数を増やすために、前のターンで魔法カードもセットしていたのが、流石ルール考案者って感じで良い。
増えた手札を活かして遊我のエースモンスター「セブンス・ロード・マジシャン」を召喚。2500枠……ではなくATK2100。
墓地の属性の数×300の攻撃力アップ効果を持つ。そのうち神属性か新しい属性を使って7種類にしそうな効果だ。
自身の効果と魔法での上昇分を合わせてATK7000(セブンス!)となり、青眼の上からライフを削りきった。
デュエルに勝利し、インストールにも成功した遊我。
「デュエルの王」と認められ、ペナルティはルークも含めて帳消しになり、
デュエリスト達のデュエルディスクにラッシュデュエルが一斉実装された。影響力がペンデュラム召喚を生み出した日の比ではない。
伝説はゴーハ社による一般公募の新ルール面接だったってことでいいんだろうか。未知なる道を切り開き(あなたの新しい発想を待っています!)
仕込んだエンジニアが悪玉(ゴーハ側)なのか善玉(遊我側)なのかでだいぶ変わってくるな……
エンディングは遊我・ルーク・ガクトが歌うゴーハ7小の校歌……校歌!?
こっちでもナナナ連呼でテレビ東京!! って感じだ。
エンディング後には遊我とルークによるカード解説コーナーも。あるとうれしいやつ。
……というわけでSEVENS 1話でした。
突飛な描写は多いものの、要点は押さえた作りで好印象。それは“遊戯王らしさ”と言えるかもしれない。
今後を楽しみにできる1話で、嬉しい限り。
強化魔法カード2枚使ったあたりの効果説明の省き方はちょっと気になったけど、尺に余裕がなかったから今回は仕方ないか。次回以降どうなるか。
あと心配事といえば世界情勢による制作現場への影響くらいだけど、SEVENSに限ったことじゃないな。
今回から商品展開が遊戯王OCGではなく、独立した「遊戯王ラッシュデュエル」になり、
それに伴って劇中のデュエルも大きく変化し、戸惑う視聴者は多そうだけど、個人的には歓迎。
カードを出しやすく、息切れしないラッシュデュエルは、アニメにおけるデュエル構成に最適で、
今まで二転三転を演出するために、無理のある手札補充カードや、1枚のカードへの効果の詰め込み、墓地発動の乱用をしていた部分が、一切必要なくなる。
ARC-Vでアクションデュエルのルールを初めて知った時に、
Aカードがそのあたりを上手く補ってくれることを期待して、結局そうはならなかったけど、
今回は正式にカードゲームとして商品化されるレベルで整備されたものなので、かなり期待している。
デュエルの尺を短くして、他の描写に多く回せると、物語も面白くしやすいんじゃないか、というのもある。
いままで複数のモンスターを並べる時は 「○○の効果で~~の時、××を~~から特殊召喚! 更に××の効果で~~」という説明が必須だったのが、
今回は「○○と××と△△を召喚!」で済むので、かなりの短縮になりそう。
つまり面白いデュエルと物語を作るための下地が整っているわけだから、期待するしかないじゃないか。
次回は悪魔を飼う男! 使うのは多分ドラゴン族!
特異体質の理由は早くも明かされるのか!? 次回も切り開け!!(ここに使うフレーズが今回上手くハマりませんでした)